感染症系
感染症系

インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染によって引き起こされる呼吸器の急性感染症(喉や気管、肺などにウイルスが感染して急激に症状が出る病気)です。一般的な「風邪(感冒)」とは異なり、ウイルスが体内で急激に増殖するため、発症時の全身症状が非常に強いのが特徴です。
特に、抵抗力の弱い小さなお子様、ご高齢の方、持病をお持ちの方は、肺炎やインフルエンザ脳症といった重篤な合併症を引き起こすリスクがあるため、放置せずに適切な医療を受けることが非常に重要です。
感染してから発症するまでの潜伏期間は1〜3日程度と短く、感染力が非常に強いのが注意点です。
家族内での感染拡大を防ぐためには、部屋を分けること、こまめな換気、家族全員の丁寧な手洗い・うがいが非常に重要です。
「熱が出たからすぐに検査してほしい!」というお気持ちはとてもよくわかります。早く安心したいですし、周りにうつさないか心配になりますよね。
しかし、医学的には「発症直後の検査」は、あまりおすすめできない場合があります。ウイルス量が検査キットで検出できるレベルに達するまでには、ある程度の時間がかかります。熱が出てすぐ(特に12時間以内など)に検査をすると、本当はインフルエンザであっても、ウイルスが少なくて「陰性(判定不能)」と出てしまうことがあるのです。「陰性」と出ると安心してしまいますが、実は後から熱が上がり、インフルエンザだったと判明するケースも少なくありません。
当院では、検査キットの結果だけですべてを判断するのではなく、「症状の出方」や「周りで流行っているか」を総合的に考えます。「今検査すべきか、あるいは少し時間を置くべきか」を丁寧にご案内しますので、まずは一度、症状をお聞かせください。無理に検査を受けて体力を消耗するより、今のあなたにとって一番良い選択を一緒に考えましょう。
インフルエンザの治療は、ウイルスが体の中で暴れるのを抑える「抗インフルエンザ薬」を使うのが基本です。最近では、飲み薬だけでなく、吸入タイプや、1回の点滴で完結するものなど、ライフスタイルに合わせた選択肢があります。
発症から48時間以内に治療を始めることで、つらい熱や痛みの期間を短くし、肺炎などの合併症を防ぐことができます。「少し様子を見よう」と我慢しすぎず、早めに相談いただくことが、結果として早く元気になる近道です。
以下のような症状がある場合は、我慢せずに迷わず当院へご連絡ください。
COVID-19は、SARS-CoV-2ウイルスによる感染症です。流行当初と比較するとウイルスの性質は変化しており、現在は喉の強い痛みや高熱など、一般的な風邪やインフルエンザに近い症状として発症するケースが大半を占めています。
この病気の最も注意すべき点は「周囲への感染力の強さ」です。自分自身は軽症であっても、家族や職場、地域の方々へウイルスをうつしてしまう可能性があるため、早期に自身の状態を正しく把握し、適切な行動をとることが求められます。また、軽症でも発症後に長引く体調不良(いわゆる「後遺症」)を感じる方も少なくありません。当院では、患者さんが安心して日常に戻れるよう、医学的根拠に基づいた丁寧な診断と、個々の症状に合わせた治療を行っています。
個人差が大きいのが特徴ですが、典型的な症状は以下の通りです。
当院では、患者さんの症状と流行状況を照らし合わせ、必要に応じて抗原検査を行っております。検査キットの結果だけでなく、医師による詳細な問診と診察を組み合わせることで、より精度の高い診断を心がけています。
「検査キットで陰性だったけれど、喉の痛みがひどい」といったご相談もよく受けます。検査結果はあくまで時点での目安です。当院では、検査の実施タイミングや、結果が陰性であっても症状が続く場合の対応について、患者さんの不安を汲み取りながら丁寧にアドバイスいたします。結果を待つ間、あるいは陰性だった場合でも、どのように過ごすべきかを明確にすることが、地域での感染拡大を防ぐ第一歩だと考えています。
現在のところ、軽症の方に対しては「対症療法」が中心です。これは、ウイルスを直接叩くというよりは、高熱や喉の痛み、咳といった不快な症状を和らげ、患者さんの体力が自然にウイルスを排除できるようサポートする治療です。
重症化リスクが高い患者さんや、症状が非常に強く生活に支障がある場合には、医師の判断により抗ウイルス薬などの処方を検討いたします。治療方針については、診察時に患者さんの持病や体調を伺いながら、一緒に最適解を見つけていきます。
以下のような症状がある場合は、早めに当院へご相談ください。
※特に、呼吸が苦しい、意識がぼんやりする、顔色が悪いといった症状は緊急性が高いサインです。その場合は、遠慮なくご連絡ください。
溶連菌(ようれんきん)感染症とは、その名の通り「A群溶血性連鎖球菌」という細菌が喉などにくっついて起こる病気です。小さなお子様に多い病気ですが、大人がかかることも珍しくありません。
この病気の大きな特徴は、ウイルスが原因の風邪とは違って、細菌を倒すための「抗生物質」というお薬がとてもよく効く点です。逆に言うと、お薬を使わずに放っておくと、腎臓の病気などの困った症状につながることもあります。「風邪だから自然に治るかな」と一人で判断して我慢するのは、あまりおすすめできません。当院では、素早く原因を見つけて、合併症を防ぐための丁寧な治療を心がけています。
溶連菌にかかると、こんな症状が出やすいです。
「喉の痛みと熱は強いのに、咳や鼻水はあまり出ていないな」という時は、溶連菌の可能性も考えられます。
当院では、喉の奥を綿棒でそっとこするだけで、その場で結果がわかる検査を行っています。15分ほどで結果が出るので、その日のうちに治療のスタートを切ることができますよ。
「喉が痛いだけで受診してもいいのかな」と迷わなくて大丈夫です。溶連菌は早く見つけて、早くお薬を始めるのが早く元気になるコツです。特に、ご家族や周りで流行っている時は、症状が軽くても一度ご相談くださいね。
治療の中心は、抗生物質という細菌を倒すお薬です。ウイルス性の風邪には効きませんが、溶連菌にはとてもよく効きます。お薬を飲み始めると、通常は1〜2日もしないうちに痛みや熱がぐっと楽になります。
一つだけ、とても大事なお願いがあります。「症状が軽くなったから」といって、自分の判断でお薬をやめないでください。熱が下がっても喉の奥には菌が隠れていることがあり、途中でやめるとぶり返したり、後から別の困った症状が出たりすることがあります。お薬は指示された期間、しっかりと飲みきってくださいね。
こんな時は、早めに連絡してください。
TOP